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書き綴り

sakusaku終了に思う天才黒幕氏






神奈川のローカル局であるTVKが17年もの長い間放送してきた朝の音楽バラエティ番組、sakusakuが、その長い歴史に幕を下ろす事になった。
朝の時間帯にひっそりと放送されていた番組だが、徐々に人気を博していき、最終的には結構な局(ローカル)で放送されていたのではないだろうか?
実にシュールでハイセンスな番組で、数年間、大好きでよく観ていた。
ところが、ある時期から放送内容が一新され、番組の雰囲気がガラっと変わってしまい、どうもその雰囲気が私には合わなくて、一新後、暫くして番組を視聴するのをやめてしまった。
私が視聴を止めてから約3年経つのだが、なんと、そのsakusakuが、この度終焉を迎えると言う事なので、最後の週だけを録画して観てみたのだが…。


いやぁ、全く感慨が湧かない。(苦笑)
まぁ、当たり前と言えば当たり前なのだけどね。
視聴を止めたのには、それなりの理由がある訳さ。

そもそも何故いちローカル番組であるsakusakuが何故これ程迄に人気番組になりえたのか?
現在では結構な知名度を誇る番組に成長した訳だけど、これは紛れも無く、ある番組の立役者の存在があっての事だと言わざるを得ない。
その立役者の作り出す独特の世界が、そのままsakusakuの魅力だったのだ。
私がsakusakuを観なくなった理由は、その立役者たる人物が番組を降板した事に直結しているのだけど、又、そんな屋台骨とも言える存在の降板は、即ち、sakusakuと言う番組の実質的な終了を意味していたのだと言っても決して過言ではなかったはず。
少なくとも私はそう感じたし、或いは、多くのsakusakuファンはそう感じたんじゃないかな?
何故ならば、sakusakuと言う番組のフォーマットを確立したのは、(おそらくは)その立役者たる人物に他ならなかったからだ。

sakusakuの、その独特な世界観を象徴するのが、MCの若い女の子と並んで、謎のパペットが番組を進行して行くと言うところだろう。
斬新だったよねぇ・・・。
初めて観たときは、その斬新さに驚いたのと同時に、あまりの馬鹿馬鹿しさに笑ってしまったのを覚えている。

余談だけど、このフォーマットは、勿論、「新」sakusakuにも継承されているし、実はsakusaku以外にもいくつかの亜流を生み出してるんだよね。
それ程にインパクトのあるものだったって事。
お昼の帯番組の「ごきげんよう」に出ていたコロゾーもジゴロウを模倣してるんじゃないかな?

「女の子とパペットの番組進行」だけど、画面を一見しただけでも、かな〜りヘンテコリンな雰囲気を醸し出してる。
チャンネルを回していて偶然映りこんだその画に一瞬釘付けになってしまったと言う人も少なくないんじゃないかな?
何を隠そう私もその一人だったりする。
ある日、ボケっとチャンネルを回していて偶然目に入ってきたのだけど、中々インパクトが大きかったなぁ。
当時無名だった木村カエラと増田ジゴロウの絵に「え?何これ?」となったのが番組を視聴する切欠だったりする。
なにしろ、この謎のパペットが、まぁ、喋ること喋ること。
その喋る内容も非常にアクの強いものが多くて、およそ、その可愛い外観からは似つかわしくない内容を臆面も無く喋り捲る。
所謂「毒舌キャラ」なのだけど、そんな毒舌キャラであるジゴロウが、横にいる若い女の子のMCに対して容赦なく突っ込みを入れまくる様と、それに果敢に立ち向かうMCの女の子のやりとりが実にシュールで楽しくて、新鮮だったんだよね。
で、そのジゴロウを操作(?)している人こそが上述の立役者である「黒幕」氏、その人だったりする。

又しても余談。
このパペット人形、番組の都合上、増田ジゴロウから白井ヴィンセントに変更になると言う事件が起こる。
番組の人気が上がり、増田ジゴロウの知名度が急激に高くなった事によって、ジゴロウのデザイナーが権利を主張し始めたと言うのが事の発端らしく、結局、デザイナーとTVKが決裂した為、ジゴロウを番組で使う事が出来なくなった様なのだ。
何しろ、当初は神奈川ローカルで放送されている番組の謎のキャラクターだったジゴロウだが、気づけばグッズが出る程に人気が出てしまったのだから、当事者も驚きだったんじゃないかな?






そりゃ、デザイナーも欲が出るわな。
気持ちがわからん訳ではないけどね。
まぁ、そんなこんなでジゴロウはsakusakuからは姿を消す事になる。
で、そんな増田ジゴロウだけど、実はTVKやsakusakuとは全く関係ない番組で再登場する事になるんだよね。
「溜池Now」や「増田オンチュー」等の番組で、ほぼ黒幕氏のフォーマットをなぞった形で登場するんだけど、その時ジゴロウを演じていたのは、何を隠そう、今をときめく、あのバカリズム氏であり、MCはしょこたんこと中川翔子女氏だったりするので、今考えると中々センセーショナルだよね。
これはこれで中々面白かったのだけど、とは言え、やっぱり黒幕氏の影響は色濃くて、所詮は黒幕氏のやっている事のコピーだったのは否めない。
それ程迄に黒幕氏の作り上げたキャラクター性が魅力的だったって事なんだろうね。

そんなこんなで番組のパペットは増田ジゴロウから白井ヴィンセントへと交代する事になった訳だけど、この白井ヴィンセントも増田ジゴロウに負けず劣らずの大人気キャラになった。






つまりね、ジゴロウのデザインが大人気の要因ではなく、黒幕氏の性格付けがあったからこその人気だった訳。
図らずもパペットの交代劇でそれが露呈されたカタチになったと言う事なんだよね。
で、その新パペットキャラクターである白井ヴィンセントだけど、基本、外観が変わっただけで、やってる事は全く一緒。
そりゃそうだ。
操作している人間が同じなんだからね。
因みに、パペットを操作している人物がいるのは番組内の設定に於いても周知の事実で、度々生の本人が登場する事もあった。
「黒幕」と呼ばれるその人物だが、一応、芸能人では無いと言う事もあってか否か、画面に登場する際にはジェイソンのマスクを着用して現れるのだけど、彼が実にキャラの立ってる人だったりする。
更に言えば、非常に多彩でもあって、番組内の各コーナーは彼の多彩さがあってが故に成り立っていたと言っても決して過言ではないんだよね。
時にはギター、時にはロケ、時には料理と、視聴者を飽きさせないネタを、これでもかと番組に投入するのだけど、これがホントに面白い。
大小様々なネタの中には、正直「くだらねぇ〜」と思えるものも沢山あるのだけど、そんな「くだらない」ネタでさえ、面白可笑しく視聴者届けられるのだから、そう言う意味でも彼の才能は卓越していると言わざるを得ない。
更に言えば、この黒幕氏が番組ホストとして猛烈に優秀であるが故に、視聴者は「くだらない」事でも腹を抱えて笑ってしまうし、又、程よくサディスティックなところも良い意味での毒になって、一度見たら忘れられない「ひっかかり」になるんだよね。

そうそう、ギターと言えば、ギター弾きである彼は多くのオリジナル御当地ソングを作っては番組で流していたりもしたのだけど、これが実にハイセンス。
「川崎の女」は紛れもない名曲だし、個人的には「岐阜のうた」も好きだったなぁ。
「義父とGift!」は笑った笑った。
鳥取を歌った「砂丘にサンキュー」も可笑しかった。
それら所謂「勝手に作った御当地ソング」の数々を週に1度「みんなで歌おうZ」と言うコーナーで発表していたのだけど、これが名曲揃いでね。
毎週楽しみだったなぁ。

他にも色々と「くだらない」企画が沢山あったのだけど、何故かどれもくだらなくも楽しいもので、何と言うか、酔っ払ってハイになった様な世界観が心地良かったんだよね。
朝の番組なんだけどね。(笑)
「くだらないものを猛烈に面白く感じさせる」と言う、実は非常に高度な笑いを提供している数少ない番組のひとつだったんじゃないかなぁ。
ともあれ、sakusakuの面白さの土台の大半を担っていたのが黒幕氏であり、彼の力なくしてsakusakuがこれ程の人気と知名度を得る事は無かった事は間違いない。
逆に言えば、sakusakuと言うローカル番組のブランディングを確立させたのは他でもない黒幕氏なのだ。

そんな、sakusakuの要である黒幕氏だが、ある日、sakusakuから離れる事となる。
ファンとしては猛烈に残念ではあるのだけど、制作側にも色々と大人の事情があるのだろうから、どれだけ彼の作り出すコンテンツが好きだったとしても受け入れざるを得ない。
で、黒幕氏の退陣に伴って当然番組も一新されたのだけど、何と言うか、黒幕氏のいなくなった穴はあまりにも大きかった。
私は一新後、3ヶ月くらいは視聴したのだけど、結局観るのを止めてしまった。
何故か?
単純な話。
つまらなくなったからさ。

一新されたsakusakuは、嘗てのsakusakuとは完全に似て否なるもので、あの無条件に楽しかった空間はそこにはなかった。
言い方は悪いのだけど、嘗てのsakusakuにあった「毒」が全て抜けてしまった、言わば、気の抜けた炭酸飲料の様に感じられてならなかった。
或いは思い切って劇的に番組のフォーマットを変えてしまえば多少違った印象だったのかもしれない。
だけど、蓋を開けてみれば、中途半端に「黒幕氏のsakusaku」を踏襲している為に、どうしても以前と比較してしまうのさ。
誤解の無い様に言っておくが、私は別に新sakusakuの制作陣の能力云々を言うつもりは毛頭ない。
でも、「あの」sakusakuの「あの」sakusaku的なカタチでのバージョンアップは、かなり無理があったんじゃないかなぁ、と今更ながらに思えてならない。
何故なら「あの」sakusakuが「あの」sakusakuたり得たのは、黒幕氏の存在があったからに他ならないからだ。
そう言う意味では、私にとっての実質的なsakusakuの最終回は2014年の3月、即ち、黒幕氏が去った時に既に完了しているのだろう。
もう既に3年前に終了している番組が、今更、又、最終回だと言われてもピンとこないのは当然だよね。


やっぱ、黒幕さんって「あの手」のコンテンツ制作に関しては紛れも無く天才だったよなぁ。
番組制作に限らず、仕事を行う上では多くの人間の力が必要なのは言うまでもないのだけど、そこに、圧倒的な牽引力を持った人間が一人いた場合、出来上がるものの質は圧倒的に変化するのも事実なんだよねぇ。
黒幕氏を見てると、つくづくそう感じてしまう。


さて、そんな天才黒幕氏だけど、正体はTVKの製作会社のディレクターの菊谷宏樹氏。
菊谷氏はsakusaku卒業後もMUTOMAやPOP PARADEと言った、同じTVKの別番組に出演(と言っていいのか?)して、sakusakuで見せてくれた軽妙で楽しい毒舌を披露してくれていた。
残念ながらこの両番組とも終了してしまったのだけど、2017年の4月3日から「関内デビル」と言う番組の放送が開始していて、相変わらずの菊谷ワールドを展開してくれてて、ファンとしては嬉しい限り。
sakusaku時代は顔を隠す為の仮面を被っていたのだけど、もう、開き直ったのかな?
この度の関内デビルでは、そのご尊顔を惜しみなく晒してのご登場と相成った事に、これ又、ちょっとした驚きを感じてしまうのだけど、これも彼の計算なんだろうねぇ。
今度のキャラ名は大場英治(オーバーエイジ)ってか?
色々ギミックを考えてくれてそうで楽しみ楽しみ。
何にしても、ファンとしては、是非、長く番組が続いてくれる事を望む限りだ。


っと、色々と長々と書いてしまったけど、要するに


黒幕氏はスゲー!!


と言う事が言いたかったのさ!!


黒幕さん!
sakusakuに負けない楽しい番組、期待してるぜ!!










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