そこはかとなく書き綴る > 音楽 > 古くて新しい、かまやつひろしのニューアルバム!!

音楽

古くて新しい、かまやつひろしのニューアルバム!!






今はムッシュかまやつと名乗っているのかな?
かまやつひろし氏が1978年に発表したアルバムなのだが、かまやつ氏のディスコグラフィーの中でも、それほどピックアップされないアルバムであり、当然、有名な曲は1曲も入っていない。
そんなマイナーなアルバムだが、なんとCDにて再販されていたので喜び勇んで買ってしまった。
何故そんなマイナーなアルバムを特にかまやつ氏のファンでもない私が買ってしまったのか?
実はこんな理由がある。


時は1978年。
アリスやらツイストやらと言った、所謂「歌謡曲」とは一線を画すジャンルの音楽が流行り始めていた。
それまでの流行り歌と言えば専ら歌謡曲だった訳だが、少しづつではあるが、ポピュラー音楽の勢力図が変わり始めた時代だったのだ。
バンド形式のミュージシャンが台頭してきた事により、それまでの王道だった歌謡曲のシェアが若干侵食されてきたのだが、その新種の音楽(まぁ、新種でも何でもなく、単に、一般に浸透してなかっただけの話なのだが)を定義する言葉が急遽必要になった。
そこで、どこからともなく沸いた言葉が「ニューミュージック」と言う、今では既に死語となっている単語である。
アリスやツイスト、原田真二、それからサザンオールスターズなんかもその「ニューミュージック」にカテゴライズされ、又、今までの歌謡曲とは違う、どことなくお洒落なサウンドに、ナウな若者から支持を獲はじめていた。
まぁ、そんな時代の話だって事ね。
そんな中、徐々に市民権を得始めていたニューミュージックのみをクローズアップしたランキング番組がラジオで始まった。
その名も「ニューミュージックベストテン」。
放送局はニッポン放送で、パーソナリティはかまやつひろし氏だった。
やっと話のスタートラインにたったぞ。

小学生だった私はラジオ少年であった。
更に小生意気なガキだった私はいち早くニューミュージックを聴いていたりもした。
「ニューミュージック聴いてる俺、ナウじゃん」とか思っていたのである。
そんな私に「ニューミュージックベストテン」は打ってつけの番組だった。
巷ではまだピンクレディーの人気が猛威を奮っていた頃、私はそれをよそ目に原田真二のタイムトラベルを聴いては「俺って大人じゃん」とか思っていた訳である。
まぁ、実際はピンクレディーも大好きだったんだけどね。(笑)

そんなある日。
ニューミュージックベストテンはその名の通りランキング番組であり、かまやつ氏は普段はあくまでも進行役に徹している。
だが一度だけ例外があった。
番組にはピックアップコーナーがあって、圏内には入っていないものの注目すべきミュージシャンや楽曲を紹介するコーナーがあるのだが、そこで珍しく氏の自らのアルバム「ウォーク・アゲイン」を紹介したのだ。
新発売の自らのアルバムの中から番組で紹介したのが、アルバム一曲目に収録されている曲「W.4th.St」だったのだが、この曲を聴いた瞬間、「ナウなヤング」の私の心の琴線はブルンブルンと大きく震えてしまった!!
今で言うA.O.Rと言う部類に入るサウンドなのだが、当時の私には非常に新鮮に感じられたのと同時に、そのなんとも言えぬ清涼感にノックアウトされてしまったのだ。
曲紹介の際のかまやつ氏の一言もカッコよかった。
「古くて新しい、かまやつひろしのニューアルバムからW.4th.St!」
うーん、ナウだぜ!
そして私は決心する。
「このアルバム絶対買う!!」

さて、後日、当然、ウォーク・アゲインをレコード屋に買いに行くのだが、何故か何処へ行っても置いてない。
デパートや小売店を徘徊したのだが、どうにもこうにも見つける事ができなかった。
ナウなヤングを自称していたとて所詮は小学生。
「お取り寄せ」なんて事を知らなかったのだ。
不幸中の幸い、オンエアをカセットに録音していた為、番組で流れた「W.4th.St」だけは聴く事が出来たため、それで満足する事にしたと言うのが結末である。

さて、後年になって知ったのだが、このウォーク・アゲインと言うアルバム、なんと、プロデュースしているのがキーボーディストの深町純氏。
深町氏と言えば、日本に於けるプログレッシブ・フュージョン(と言う言葉があるのか?)のキーボーディストとしては第一人者であり、プレイヤーとしても多くのミュージシャンの作品に参加しているのと同時に、プロデューサー、アレンジャーとしても一流のミュージシャン。
当然、私も深町氏の関わったアルバムを何枚も聴いて来た訳だが、よもや少年の頃に衝撃を受けた曲が収録されているアルバムを深町氏がプロデュースしてようとは知る由もなかった。
そう言えば、このアルバム、かまやつ氏のと言うよりは寧ろ深町氏のアルバムと言った方がしっくりくる程、深町氏の洗練されたサウンドが炸裂している。
あの時代にして、実にクオリティの高い素晴らしいアルバムである。

そんな「ウォーク・アゲイン」の再販を知った私は迷う事無く買ってしまった。
実に30年以上経って、ようやく手に入れたって訳だ。
なんとも感慨深い話である。
そんな「ウォーク・アゲイン」。
一番聴きたかった「W.4th.St」は1曲目に入っている。
うん、やっぱりいいね。
ナウなヤングだった少年時代の心残りのひとつが、数十年の時を経て晴れて解決したって訳さ。
そして、今聴いても、やっぱり「古くて新しい」。(笑)
超ナウなサウンドだぜ!!









スポンサードリンク


<<Last Train Home | そこはかとなく書き綴るトップへ | ファイナルファンタジーVII リメイク決定!!>>

この記事へのコメント

コメントを書く

お名前
メールアドレス
URL
コメント
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック



Powered by Seesaa