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書き綴り

ちゃらり〜鼻から牛乳ぅ〜

1967年頃から全国の学校給食で出されるようになった牛乳。
もちろん我々が子供の時代も給食に牛乳は付き物だった。
しかし、なんか時代は変わってきたらしく、ある市では現在、給食に牛乳を添付するのを試験的にやめているそうな。
理由としては、その市では現在給食がオールご飯になったらしく、故に「ご飯に牛乳は合わない」と言う事らしいのだ。
なるほどねぇ。

で、別に私はその事に意見したい訳でも、ましてや糾弾したい訳でもない。
何が言いたいかと言うと、これ又、ただの思い出話をしてみたいだけに他ならない。

やっぱり、学校の給食時の牛乳の思い出と言えば、人が飲んでいる最中に目の前で笑わせて、口に含んでいる牛乳を吐き出させると言うのが真っ先に思い浮かぶ。
小学校の給食時間、それは懇親のギャグのお披露目会であるのと同時に、向かいの人間が吐き出す牛乳が自らの机を盛大に汚すかもしれないと言う恐怖と戦う時間でもあるのだ。
中には大笑いし過ぎて、牛乳を鼻から噴出してしまう子もいる。
所謂、嘉門達夫の言う所の「鼻から牛乳」現象である。
幸い私は鼻から牛乳を出した事は無い。
だが、鼻から牛乳を出してしまった子は、ご他聞に漏れず、苦しい思いをしているのは間違いない。
そりゃそうだ。
一時的に窒息状態になる訳だから、苦しいに決まっている。
鼻と口から吐き出した牛乳が呼吸の邪魔をしてしまうので、苦しさ故に顔が歪んでしまうのだ。
だが、当事者の苦しさとは裏腹に、ギャラリーは抱腹絶倒だ。
口や鼻、場合によっては目から流れている牛乳、悶絶している顔、それらが融合して、えもいわれぬ可笑しさがこみ上げてくるからである。
しかしあれだな、改めて考えると、小学生って、やっぱり残酷だよな。
人の不幸みて大笑いしてるんだからな。

さて、もちろん私が小学生だった頃もご他聞に漏れず、給食時の笑わせ大会は行われていた。
私の目の前で私を笑わそうとする子もいたが、滅多な事では大笑いする事はない。
そもそも、所詮は小学生。
大体がその場しのぎの稚拙なギャグを力まかせで行うだけなので、そうそう滅多に牛乳を吐き出すなんて事はなく、あったとしても半年に一回程度なのが現実である。
とは言え、笑わせる側に回ったヤツの情熱も並々ならぬものがあり、言わば、全身全霊を込めて笑わせようとしてくるのも事実で、中には「スープを飲み干したボウルに牛乳を入れ、折り紙で折った船を浮かべ、それを飲む」と言う暴挙に打って出る者もいた。
それはそれで非常に楽しかっただが、牛乳を噴出す程の事でもなかった。

だが・・・。

私は一度だけ牛乳を噴出してしまった事があるのだ。
小学校と言うのは、何故か班に分かれて給食を食べる。
当時の私の属していた班は比較的おとなしい子が多い班で、他の班が大騒ぎしている中、割と静かに給食を食べていた。
これが良くなかった。
つまり、自分の班が静かだと言う事は、否が応でも他の班の子が騒いでいる声が耳に入ってきてしまう。
要するに、各班で行われている「渾身のギャグ」がだ。
私は何の気無しに自分の対面に座っている子の奥に目をやった。
そこはクラスでも最も賑やかな班だった。
私の対面の子の後ろは、私と同じ方向を向いている。
で、その対面には、クラスで最もギャグを連発する賑やかなヤツが例によって渾身のギャグを披露していたのだ。
いつもは笑わない。
ああ、笑わないさ、あんな稚拙なギャグ。
だが、その日のソイツはノっていた。
牛乳を吐き出す程のヒットは無いにしても、その班の笑い声が絶えなかった。
話を戻そう。
私はふとソイツに目をやった。
するとソイツは牛乳を右手に持ち、高らかに掲げてこう言った。


サントリー牛乳!!


笑っちまったんだよ、オイラ。
なんか、スゲー、ツボにはまっちまったんだよ・・・。
で、吐き出しちまったんだよ、牛乳。
目の前の女の子のテーブルに「ブシャーッ!!」っと。
当然、その女の子からは「きったなーい!!」と凄い勢いで怒られるし、班のみんなからは責められるし、踏んだり蹴ったりだったさ。

まぁ、あれだよ。
よくないよ、人が飲み物飲んでる時に笑わすのなんて。
なんて言うか、ある側面だけを見れば、給食から牛乳が消えるの、或いは正しいのかもな・・・。









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